吸着シートが貼って剥がせる仕組みと使用場面を解説!

吸着シートが貼って剥がせる仕組みと使用場面を解説!

吸着シートは裏面が吸盤のように密着する仕様となっており、繰り返し貼って綺麗に剥がせる、壁面や凸凹面にも利用できるなどの特徴があります。

そのため、「イベント開催の告知を壁に設置したい」「限定メニューのPOPをショーケースに貼りたい」などの場合に吸着シートはおすすめです。

この記事では、吸着シートとはどのようなものなのか、その仕組みや特徴について解説します。
記事後半では使い方や使用場面についても紹介しているので、今後購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

吸着シートの仕組みは、一般的な吸盤とよく似ています。

吸着シートの裏面

シートの接着面には、無数の小さな穴があります。これらの穴を貼付面に押し当てて真空状態にすることで、吸盤のようにぴったりと貼り付きます。
また、水に濡れても破れにくく、何度でも繰り返し使えるようになっています。

こうした仕組みから、吸着シートは販促ツールや案内表示、スマートフォンに貼るノベルティグッズや養生シートなど、屋内から屋外まで幅広い用途に利用されています。

吸着シートの主な特徴としては、以下の4つが挙げられます。

・特別な工具なしで設置ができる
・貼って剥がしてが何度でもできる
・貼り付けた場所に跡が残りにくい
・曲面や凹凸がある場所にも貼れる

ここでは、それぞれに分けて解説します。詳しくみていきましょう。

吸着シートを貼る際に、特別な工具や画鋲、その他のテープやロープは必要ありません。
裏面の台紙を剥がすだけで、簡単に取り付けが可能です。

そのため、例えばポスターやタペストリーが設置できない壁の角や円柱などの曲面、車体やガラス面など、あらゆる場面で活用できます。

さらにハサミやカッターで簡単に切れるため、貼りたい場所の長さに合わせて、手軽にお好みのサイズに調整できるといったメリットもあります。

吸着シートは、自己吸着力によって貼り付くシートです。

粘着剤を使って貼るわけではないため、貼り付けの経験がない方でも簡単に施工できます。
また、もし失敗しても、吸着力はそのままで貼り直すこともできます。もちろん、貼る場所が変わっても問題ありません。

ただし、火や熱源のそばなど、極端に高温になる場所での使用は避けるようにしましょう。
具体的な貼り方やお手入れの方法については、コラム下部で詳しく紹介します。

シートの跡が残りにくい点も、特徴の1つです。

前述でも触れた通り、吸着シートは接着面に粘着剤を使っていません。
そのため、長期間の利用はもちろん、キャンペーンやセールの案内、イベント会場や展示会の装飾などといった一時的な利用にも適しています。

なお、使用状況によっては長期間貼ったまま放置していると、剥がした跡が残ることがあります。
使用に不安を感じる方は、事前に印刷会社やメーカーに相談しておきましょう。

曲面や凹凸がある場所に貼付できる点も、粘着シートならではです。

シート自体が柔らかいため、ガラス面やドア、円柱や車体などでも浮くことなく貼り付けることができます。
ただし、吸着シートと取付面との間に空気が入ると吸着が弱まるため、凹凸が激しい場所やざらつきのある場所での使用はなるべく避けましょう。

なお、当店の吸着シートは、アクリル塗装面への貼り付けをおすすめしておりません。

一般的な粘着シートとは異なり、吸着シートは接着面にべたつき感がなく、繰り返し使用できます。
ここからは、吸着シートの貼り方と剥がし方について解説します。

吸着シートの貼付に、特別な工具は必要ありません。
基本的に、以下の3ステップで貼り付けられます。

1.裏面の薄いシートを剥がす
2.中央から外側に向けて空気を抜きながら貼り付ける
3.設置完了

吸着シートの貼り方

裏面の薄いシートが剥がれにくい場合は、角にセロハンテープを貼って引っ張れば剥がしやすくなります。
また、設置面の汚れは吸着力の低下につながるため、作業の前に取り付ける部分のほこりや油分、水分を綺麗に取り除いておきましょう。

剥がす際も特別な工具を必要とせず、誰でも簡単に取り外せます。

爪などで吸着シートの角を少しめくってから、ゆっくりと手で引っ張りましょう。
また、セロハンテープを吸着シートの角部分に貼り付けて、ゆっくりと角を浮かせるようにテープを引っ張っていくとシートも一緒に剥がれていきます。

吸着シートの剥がし方

なお、強く剥がすと、接着面が剥がれて壁面やガラスに跡が残ることもあるため注意しましょう。

吸着シートのお手入れ方法

吸着シートは繰り返し使えるものの、接着面にほこりや汚れが付着していると、粘着力が落ちてしまいます。

吸着力の低下が感じられる場合は、水で濡らして固く絞ったタオルで付着した汚れやほこりを優しく拭き取ってください。

乾燥後、シートの吸着力が回復します。

また、保存するときは、透明フィルムや台紙を裏面に再度貼り付けて接着面が汚れない状態にし、高温多湿の場所を避けて保管してください。

吸着シートは、上記で紹介した特徴を活かして、会社案内やイベントの告知、期間限定メニュー表などさまざまなシーンで使用されています。

最後に、吸着シートが使用される代表的な場面について紹介します。

吸着シートの設置例_会社や店舗の案内

店舗や企業では、会社や店舗の案内、社名を吸着シートに印刷して活用しています。

主な素材である「ターポリン」や「ユポ紙」は通常の紙よりも高い耐久性を持ち、水にも強いため、屋内はもちろん、ドアや入り口など屋外での使用も問題ありません。

また、吸着シートはフルカラー印刷が可能で、社名のほかにロゴや写真も入れられるため、手軽に店舗の広告や案内看板が製作できます。

剥がしても跡が残りにくい仕様から、会社や店舗が賃貸物件である場合に気兼ねなく使用できるのもメリットです。

吸着シートの設置例_イベントの告知やキャンペーンの宣伝

貼るところを選ばない吸着シートは、キャンペーンの宣伝やイベントの告知としてもよく利用されています。

「イベント会場はこちら」というように、壁や柱などに貼り付けておけば遠目からでも目立ちやすくなるため、宣伝効果や認知度向上につながります。

また、主催者や店舗スタッフが簡単に設置でき、専門の業者を呼ぶ手間もかかりません。
吸着シートは、イベントの告知のほかに、定期的に張り替える必要のあるエレベーターの外扉広告などにも使用できます。

吸着シートの設置例_飲食店の期間限定メニュー

飲食店の期間限定メニュー表やショーケースに貼るPOPとしても、吸着シートは使われています。

来店客向けにピンポイントで商品やサービスを宣伝することで、単に情報を伝えるだけでなく、購買意欲も刺激できます。
また、糊が残らないため、貼っていた場所のお手入れも簡単です。

メニューやPOPとして製作する場合は、店舗の雰囲気や季節、客層などに応じてデザインすることを意識しましょう。

吸着シートの設置例_禁止マークや誘導の案内

禁止マークや入口・非常口の案内、フロアステッカーなども、吸着シートの定番の活躍シーンです。
さらに水に強いため屋外での設置も可能です。

禁止や誘導の案内として1度製作しておけば、都度購入することなく、繰り返し利用できるのもメリットといえるでしょう。
制作する際は、利用者の方が迅速に理解できるよう、分かりやすいデザインにするのがおすすめです。

まとめ

吸着シートは、繰り返し使用できるうえ、剥がした跡が残りにくい経済的なアイテムです。

社名や店舗名を記載したシートを窓やドアに貼ったり、イベントの告知や期間限定メニューのPRとして配置したりすれば、通行人やお客様へ直接アピールできます。

ぜひ今回の記事を参考に、吸着シートをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

当店では、水に強いターポリン素材の吸着シートを取り扱っています。
1枚からご注文可能なうえ、サイト上で簡単に見積書の発行もできるため、吸着シートの購入を検討している方はぜひご確認ください。

オリジナル吸着シート