横断幕によく使われるフォントの選び方
「横断幕を作りたいけど、どんな文字フォントを使えばよいかわからない」と悩んでいませんか?
フォントは雰囲気を作る大事なものなので、あなたが選ぶフォントで力強さや可愛らしさ、柔らかさなどの印象が変わってきます。
フォント選びが苦手な方でもすぐに真似出来るフォントの選び方を紹介します。
横断幕の言葉やメッセージに合わせてフォントを変えよう!
基本的にはフォント選びにルールはないため、どんな内容の言葉やメッセージでもフォントは自由に選んで問題ありません。
好きな言葉、好きなフォントで応援することが1番です。
ただ、大きな横断幕に「頑張って!」という応援の言葉が細い文字で描かれていると応援の力強さが伝わりづらい印象を受けてしまいます。
フォントには状況や言葉、メッセージ内容によって合う、合わないがあることを覚えておきましょう。
スポーツの応援やスローガンを掲げるときに最適なフォント
スポーツで選手を応援したい時に意識すべきことは、「力強さ」と「安定感」です。
横断幕の内容には選手を応援する言葉やメッセージなので、遠くにいる選手に読んでもらえるように大きく、太く、勢いのあるフォントを選ぶ事をオススメします。
また、横断幕に英語でチームスローガンやかけ声を使用する場合は筆記体でカジュアルな印象のある英語フォントがオススメです。
店舗の宣伝やイベントの知名度アップに最適なフォント
横断幕はお店やイベント告知などに使われる時は多くの人に読んでもらい魅力的に感じ、集客に繋がるようなフォントにしたいですよね。
何をやっているか、どんな内容なのかをわかりやすく伝え、読みやすいフォントを選ぶ事がポイントです。
また、横断幕を店舗で使う時のフォントは、そのお店の雰囲気や取り扱う商品によってかえることがポイントです。
パソコンには既に複数のフォントが入っていますが、おしゃれなお店に合うフォントが元々入っているとは限りません。
その場合は「商用使用可能」なフリーフォントを選びお店に合ったフォントを選びましょう。
▼大きく・太く・勢いのあるフォント
・例①自家焙煎コーヒーにこだわっているスタイリッシュなカフェ
・例②ナチュラルでかわいらしく落ち着く雰囲気のカフェ
▼イベント告知などに合うフォント
・例①地域住民向けのアットホームなフリーマーケット
・例②ハンドメイド品やアンティーク雑貨なども販売するおしゃれなフリーマーケット
フリーフォントを使用する時の注意点!商用利用と個人利用とは?
フリーフォントをダウンロードするときに商用利用可、不可、個人利用可などの記述があります。
商用利用と個人利用の違いとは、その素材を利用して利益に繋がるかどうかの違いです。
・利益活動に繋がる場合…………商用利用(営利)
・利益活動に繋がらない場合……個人利用(非営利)
たとえ個人事業主でもフリーフォントを使うことで利益活動に繋がる場合は商用利用になりますので注意が必要です。
フリーフォントを使用する前には必ず利用規約を確認しましょう。
日本語と英語で主に使われているフォントの使い分け方
横断幕に書く応援の言葉が「必勝!」「仲間を信じて 心とボールを最後まで繋げ!」など日本語だけの場合と、「夢に向かってLet'sトライ!」「Show off an effort now!」など日本語と英語が混合している場合、または英語だけの場合は使用するフォントの使い分けが必要な場合もあります。
例えばMS明朝フォントを使用して横断幕をつくる場合フォントの使い分けを行わなければ文字同士の間隔が空いてしまい全体のバランスが悪くなってしまいます。
MS明朝 | MS P明朝 |
必勝! | 必勝! |
夢に向かってLet'sトライ! | 夢に向かってLet'sトライ! |
Show off an effort now! | Show off an effort now! |
日本語だけを使う場合は「MS明朝」フォントを利用しましょう。
英文はすっきりとした文字が並んでいた方が読みやすいので、「MS P明朝」が向いています。
「MS明朝」と「MS P明朝」の「P」とは「プロポーショナルフォント」の略で主にアルファベットを見やすい幅にするというフォントです。
フォントの大きさや余白バランスに注意!
自分で横断幕をデザインする場合は、フォントサイズや余白バランスを事前に調べる方が失敗に繋がらないので把握しましょう。
横断幕を見る人がどの位置にいて、どのぐらいの距離に横断幕を設置するのかを想定しておくと、ベストなフォントサイズが分かります。
視距離 | 和文文字高 | pt(ポイント) | px(ピクセル) | 英文文字高 | pt(ポイント) | px(ピクセル) |
30mの場合 | 120mm以上 | 1240.5以上 | 1654以上 | 90mm以上 | 930以上 | 1240以上 |
20mの場合 | 80mm以上 | 826.5以上 | 1102以上 | 60mm以上 | 620.25以上 | 827以上 |
10mの場合 | 40mm以上 | 413.25以上 | 551以上 | 30mm以上 | 309.75以上 | 413以上 |
4~5mの場合 | 20mm以上 | 207以上 | 276以上 | 15mm以上 | 155.25以上 | 207以上 |
1~2mの場合 | 9mm以上 | 93以上 | 124以上 | 7mm以上 | 72以上 | 96以上 |
※斜体部分は引用部分。
出典:国土交通省ホームページ バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編)
( http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/sosei_barrierfree_mn_000001.html )
※「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン バリアフリー整備ガイドライン 旅客施設編」(国土交通省)( http://www.mlit.go.jp/common/001313489.pdf )(88ページ)をもとに作成
視距離は人が立っている場所から横断幕横断幕までの距離を示しています。
フォントの各大きさは、解像度350pdiの場合に最適な大きさとなっています。
【屋内スポーツ】で横断幕を設置する場合
先ほどの表を参考に、横断幕を設置する場所別に適切なフォントサイズをご紹介します。
バスケットボールやバレーボールなど、比較的近くで観戦できる場合は、競技エリアから観戦席の垂れ幕を下ろす部分まで10mほど離れていると考えられます。
その場合フォントサイズを和文なら40mm以上、英文なら30mm以上に設定しましょう。
【屋外スポーツ】で横断幕を設置する場合
野球やサッカーなどは競技エリアから観戦席までは30mほど離れていると考えられます。 その場合フォントサイズを和文なら120mm以上、英文なら70mm以上に設定しましょう。
こちらに記載している競技エリアから観戦席までの距離はだいたいの距離を想定しています。 協議会場によって競技エリアから観戦席までの距離が短かったり、大きかったりするため横断幕を作成する前に横断幕を使用する会場の大きさを調べましょう。
【お店やイベント】で横断幕を設置する場合
お店やイベントは歩いている人や座っている人が対象なので視距離は4~5mほど、道幅が狭い場合は1~2mほど離れていると考えられます。
その場合フォントサイズを和文なら20mm以上、英文なら15mm以上に設定しましょう。
このように目的や距離を考慮してフォントの大きさを選ぶと、相手に見つけやすく、読みやすい横断幕をつくることが出来ます。
フォントの余白バランスについて
そして作成する際は、フォントサイズだけではなくフォントの余白も十分考慮しましょう。
そんな看板の一番の特徴は横断幕やのぼりとは違い、電飾での演出が可能となる事です。
丈夫で堅い材質を使うことが多いので、LEDやネオンで飾り付ける事ができ、看板そのものを電光掲示版として光らせることもできます。
そうして飾り付けた看板は夜でも色鮮やかに発光し目を引くので、夜間の宣伝効果は抜群と言えるでしょう。
取扱いのあるフォント一覧
弊社で取り扱っているフォントを日本語、英語それぞれを並べた一覧をご用意いたしました。 文字バランスの参考にご確認ください。
以上、横断幕を作成する時のフォント選びについて紹介しました。
実際に制作してみて、「もうちょっと文字を大きくすればよかったかな」「別のフォントにすればよかったな」というように後悔しないためにも事前にフォントのことを把握しておきましょう。