防炎加工とは?トロマットなどの布製品を防炎化する目的や方法

防炎加工とは?トロマットなどの布製品を防炎化する目的や方法

防炎加工とは何か

防炎加工とは、布製品など本来燃えやすい素材のものを、後から加工して燃えにくくすることを指します。また、一定の防炎加工を施した製品は、炎を遠ざけると自然に消火してしまうという性質も持っています。よって、火災が発生した際などに防炎加工済みの製品を使っていれば、延焼や燃え広がりによる被害を極力抑えることが期待できます。

MAKUSHOPで横断幕や店頭幕用の生地として取り扱っているトロマットやテトロンポンジなどの布製品も、防炎加工を施すことができます。また、元々防炎加工が施されたビニール素材のターポリン生地もございます。防炎加工を施した生地には防炎シールを貼ることができ、防炎加工済みであることを証明できます。

▼日本防炎協会認定シール
日本防炎協会認定シールのイメージ

防炎加工は何故必要なのか

防炎加工は、火災発生時の実害を抑えるために使われることはもちろんですが、そもそも特定の場所やイベントなどにおいては、展示物や装飾に防炎加工を施すことが求められる場合があります。

例として、消防法では以下のような場所や展示物、装飾において防炎加工が義務付けられています。

防炎対象品目
●商業施設における横断幕・懸垂幕、大型タペストリー
●映画館や劇場の暗幕・どん帳
●公共施設、医療・介護施設のカーテン類
●布製のブラインド
●絨毯やカーペット、オフィスの床材
●あらゆる場所で開催されているイベントの展示用合板素材
●イベントや劇場の舞台に関連した幕やカーテン、大道具用合板
●工事用の養生シート
など

繊維素材を防炎化する方法

あらかじめ防炎を目的として作られる製品では、初期の原料である高分子体に防炎化加工を施して、紡糸一体化する方法が取られます。これは糸の1本1本に合成反応を起こさせるやり方で、防炎薬剤を糸の中にすり込ませて、生地全体を防炎化させます。アクリル系、難燃アクリル、難燃ポリエステル等の化学繊維に用いられます。

それに対して繊維製品として出来上がったものを後から防炎化する場合は、生地全体にまんべんなく防炎薬剤を浸透させ防炎加工をしていきます。主に綿、レーヨン、ポリエステルなどの製品に用いられます。また防炎薬剤を水溶液として繊維製品に浸漬・乾燥させ、熱処理を施す方法などもあります。トロマットの素材はポリエステル100%なので、どちらの製法も用いられます。

防炎トロマットの価格表

MAKUSHOPで取り扱っている防炎加工を施したトロマットは、サイズによって以下のような価格となっております。完全データ入稿、基本仕様(周囲ロープ縫込補強、適量ハトメ)の場合の防炎加工トロマットの価格です。

価格表
縦/横 120cm 180cm 240cm 300cm 360cm 420cm
60cm 6,930円 7,484円 9,979円 12,474円 12,733円 14,855円
90cm 7,484円 11,226円 12,733円 15,916円 16,848円 19,656円
120cm 9,979円 12,733円 16,977円 18,720円 22,464円 23,284円
150cm 12,474円 15,916円 18,720円 23,400円 24,948円 29,106円
180cm 12,733円 16,848円 22,464円 24,948円 29,937円 34,927円
210cm 14,855円 19,656円 23,284円 29,106円 34,927円 40,748円
240cm 16,977円 22,464円 26,611円 33,264円 39,916円 43,696円
270cm 16,848円 25,272円 29,937円 37,422円 44,906円 49,158円
300cm 18,720円 24,948円 33,264円 41,580円 46,818円 54,621円

※金額は税込表示です。

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