競馬の横断幕の注意事項や設置手順

競馬の横断幕を作成するときの注意事項
競馬の横断幕は、パドックという馬が周回する場所のフェンスに取りつけるため、多くの競馬場で設置のルールが規定されています。
横断幕を作成する前に、必ず各競馬場やJRAのホームページで確認しておきましょう。
競馬用横断幕の規格
JRAの規定でサイズは縦100cm×横300cm以内と定められています。
川崎競馬場など一部の地方競馬場では縦125cm以内ならOKとされているところもありますが、いくつかの競馬場で使うならJRAの規定に基づいた大きさにするのが無難です。
また、必ず四隅ないし上下を含めた6箇所以上に紐で取り付けるようハトメ穴があいている仕様にするのが条件です。
横断幕をしっかり設置しなければ突風で横断幕がなびいたときに馬が興奮する恐れがあるためです。
紐で付けられない横断幕は設置できません。
競馬用横断幕の素材
多少光沢感がある布は問題ありませんが、必要以上にキラキラ光ったり、反射したりするような塗料で加工された布はNGです。
また、横断幕は布に限り、紙制の横断幕は禁止とされています。
ヒラヒラなびくものは馬が興奮してしまうため、なるべく馬を刺激しないものを心がけましょう。
競馬用横断幕のデザイン
掲出場所はパドックなので、地面から20㎝程の高さは植え込みで横断幕が隠れてしまいます。
作成する際はそれを考慮してデザインを考えなければなりません。
特に見せたい部分は横断幕の上の方に入れておきましょう。
また、使用するフォントは大きく太めのフォントがおすすめです。
掲出する場所がパドックを囲う柵なので小さなサイズでは殆ど目視する事が出来ません。
なるべく大きく、強調された目立つ文字を使用するようにしましょう。
デザインは規定に違反してさえいなければ自由です。
騎手や競走馬の場合はイラストを使用したものが多く、厩舎は目立つ文字デザインの横断幕が多いですね。
横断幕の中には、競走馬ファミリー(応援している競走馬の子供や孫の事)のものもあります。
ただし、会社名・学校名・個人名などが入ったものは禁止とされています。
宣伝目的、誹謗中傷、過激な表現も当然ながら禁止とされています。
競馬用横断幕その他注意事項
横断幕の掲示は競馬場の許可が必要です。
受付で許可書の記入を行うか、事前申請で許可書をFAXで送らなければならないところもあります。
当日受付の競馬場はほとんどが先着受付のため、人気のレースは横断幕を飾れないこともあります。
また、横断幕の取付時間帯は馬がいない時間に限られています。
取付・取り外しは基本自分自身で行い、競馬場は盗難・紛失において責任を負いません。
競馬用横断幕の人気サイズ
競馬場に掲げられる横断幕の人気のサイズは以下の通りです。
規格内であるH100cm×W300cm以下に収めることが必要で、それ以下であれば大きさは自由です。
競馬の横断幕におすすめのサイズ

おすすめのサイズ | |||
縦90cm×横180cm | 縦90cm×横210cm | 縦90cm×横300cm | 縦100cm×横300cm |
競馬の横断幕におすすめの素材

競馬だけでなくさまざまな用途に使われるポリエステル製の生地です。
軽量で持ち運びに適しており、適度な光沢感と発色がよいのが特徴です。

トロマットよりも丈夫で雨風に強いのがターポリンです。
特にメッシュターポリンはマットな質感で直射日光により反射やテカリが抑えられ、強風に煽られにくいのが特徴です。
競馬場で横断幕を設置する流れ
横断幕はほぼすべての競馬場で申請が必要です。
主な申請方法は以下の2パターンです。
② 事前にダウンロードした許可書をFAXなどで送付し、前日までに許可をもらう
当日受付が可能な場合、受付場所は競馬場によって異なります。
設置は許可されている場所(パドック)に限ります。
必ず馬がいない時間に取り付けましょう。
基本は自分で設置しますが、設置しづらいパドックは係員が手伝ってくれることもあります。
紐でしっかり固定しましょう。
競馬開催期間中、ずっと掲示しておくことはできません。
目当てのレースが終わったら必ず取り外しましょう。
連日掲示したい場合は都度許可をもらうことが必要です。
横断幕の設置方法

まずは横断幕に紐を通します。
二つ折りにした紐の折り目をハトメに通しましょう。
折り目を広げると輪っかになるためその中に紐の端を2本とも通し、引っ張れば完成です。
結び方にもいろいろありますが、一番丈夫な「ふた周りふた結び」を推奨します。

ポールに紐を二回巻き付けます。
垂れている方の紐をもう片方の紐の後ろから手前に通し、結び目を作ります。
もう一度、同じように結び目を作ったら、垂れている紐を引っ張り、強く結んで完成です。
競馬用の横断幕にかかる費用
横断幕を作成する際に、費用もまた重要な項目です。
事前に見積もりを取るなどして確認しておきましょう。
下記の条件で作った際の参考費用は以下の通りです。
必要なもの | 参考金額(税込) |
横断幕本体 |
10,575円 データ制作依頼の場合、データ制作費として+4,950円~ |
横断幕用の紐 |
498円 83円(税込)×6本 |
合計 | 11,073円 |
競馬用横断幕のデザイン例
パドックは植え込みがあり下部が隠れてしまうため、上部にメッセージなどをレイアウトしましょう。
競馬場へ設置する横断幕のデザインは「下20㎝は余白を持たせる」ことをおすすめします。
また、競馬場によってはパドックの中に鉄柵があって上部も隠れてしまうところもあります。
設置場所に合わせたデザインをすることが大切です。
このように、競馬の横断幕は他のスポーツと異なり細かな規約があります。
その中で作る分には自由ですので大きさやデザイン、設置方法などに気をつけて憧れのジョッキーや好きな競走馬を応援できるよう素敵な横断幕を作りましょう。