社旗・安全旗・国旗の掲げ方知っていますか?

社旗・安全旗・国旗の掲げ方知っていますか?

建築現場や工場などで掲げられている社旗や安全旗ですが、これらの意味や掲げる期間というのをご存知でしょうか?また、安全旗には種類がありそれぞれ異なる意味合いを持っています。
ここではそうした建築業界などにおける各旗の掲げ方や種類についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

意外と知らない!?旗の掲揚ルール

【3本のポールに掲揚する場合】

3本のポールに掲揚する場合
ポールが3本建っていて、それぞれに「国旗」「社旗」「安全旗」を掲げる場合、ポールの長さが全て同じであれば左側のポールから優先順位が高いものを掲揚します。
そのため、左から国旗・社旗・安全旗という順番がもっとも多い掲揚パターンとなります。
現場によっては安全第一の観点から社旗よりも安全旗を優先させて、中央のポールに安全旗を掲げるケースもあります。

【ポールの長さが異なる場合】

ポールの長さが異なる場合
ポールの長さが異なる場合についてもご説明いたします。
主に多いのは中央のポールが少し高くなっているケースです。この場合、前述と異なり中央のポールが優先順位で1番高くなります。
そして次に左側、右側の順となりますので注意してください。こうしたときにはまず中央に国旗を掲揚し、企業ごとに優先順位が高いとされる方(社旗か安全旗)を左側に掲揚します。
建設現場や工事現場での旗の掲揚ルールですが、覚えておきたいポイントとして「国旗よりも優先順位が上にくる旗はない」ということが挙げられます。

このことより、1本のポールに掲揚する場合も一番上に国旗、次に社旗か安全旗の順番で掲揚されます。
この原則に則って掲揚すれば基本的には問題はありませんが、諸外国との合同事業の場合に2つの国旗を掲揚するケースがあります。この場合、国旗を2つ上下に並べることは好ましくありません。
これは下に位置する国旗が、上の国の属国であることを表現してしまう恐れがあるからです。
そのため、国旗が1本のポールに掲揚することはできません。2つの国旗を掲揚する際には最低でもポールを2本用意するのが世界的マナーとなります。この1点はご注意下さい。

国旗や社旗、安全旗のことをもっと詳しく

【国旗】

【国旗】
国旗とはその国を象徴するシンボルです。
そのため国家そのものを表わしていると考えられていて、いかなる場合も最優先される旗となっています。

【社旗】

【社旗】
社旗は企業を表わすもので、それぞれ社名や独自のデザインが施されています。
多くは社章や社名ロゴがデザインされていて、社屋の外に掲げられるケースが多いものです。工事現場など建築業界では社旗に安全旗を加えたデザインのものが掲揚される場合もあります。

【安全旗】

【安全旗】
安全旗とは内務省が決定したもので「工事の安全を祈念した旗」となっています。
掲揚期間は『6月1日~6月30日、7月1日~7月7日』の全国安全週間および準備期間にあたります。デザインは白地に緑十字。サイズは全体縦横比1:1.5。緑十字の1辺のサイズは、旗全体の縦サイズの5分の1と統一されています。

【労働衛生旗】

【労働衛生旗】
労働衛生旗は、建築現場などにおける労働環境の衛生基準を尊守するべく労働省によって定められた旗です。
掲揚期間は『9月1日~9月30日、10月1日~10月7日』の全国労働衛生週間および準備期間にあたります。デザインは緑地に白十字。サイズは全体縦横比は1:1.5。白十字の1辺のサイズは、旗全体の縦サイズの5分の1。労働衛生旗と安全旗のサイズは同等とされています。

【安全衛生旗】

【安全衛生旗】
安全衛生旗は、安全と労働衛生を一体的に訴えるため作られた旗です。
こちらは「中央労働災害防止協会」が制定したものとなっています。
掲揚期間は前述の安全旗と労働衛生旗が掲揚されていないすべての期間です。
また、デザインはその両方を合わせたものとなっています。

社旗を作るときの簡単作成ポイント!

まだ社旗をお持ちでない企業の方で、作成を検討している場合について社旗作成における簡単なポイントをご紹介していきたいと思います。

まずサイズですが、一般的によく使用されている社旗は「100cm×150cm」となっています。
もちろん掲揚する場所やスペースにもよりますが、参考にしてみてください。

そして社旗は主に屋外で使用されるため、雨に濡れても大丈夫なものを選びます。
そのため、基本的にはテトロンツイル生地などがおすすめです。

【安全衛生旗】 【100×150:デザイン例】
【安全衛生旗】 【100×150:デザイン例】

デザインについてはそれぞれの企業の判断となりますが、なるべくシンプルなもので社名が入っているものが好ましいとされています。
これは建築業界などにおいてですが、どこから見ても施行業者がわかるようにするためでもあります。

意外と知らない旗についての知識ですが、ここでご紹介してきた基本的なルールさえ押さえておけば問題ありません。
こちらのページをぜひ各旗を掲揚する際に役立ててもらえれば幸いです。

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