ターポリン幕につけるハトメ加工|サイズや間隔・設置事例を紹介

ターポリン幕につけるハトメ加工

ターポリンの横断幕を掲げる場合は、ハトメ加工を施して強度を高めるのがおすすめです。ハトメを適切な位置に取り付けることで、ターポリン幕の見栄えや耐久性アップにもつながるでしょう。

この記事では、ハトメのサイズや間隔など、ターポリン幕におけるハトメ加工の基本的な役割について解説します。具体的な設置事例も紹介しているため、ハトメ加工がどんなものか知りたい方はもちろん、ターポリン幕の設置方法に悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

横断幕におけるハトメ加工とは、生地にロープや紐などを通すためにあける穴を補強するため、ハトメと呼ばれる金具を取り付ける加工のことを指します。

ターポリンは比較的丈夫な生地ですが、複数個所にあけられた穴にそのままロープや紐を通して使用すると、重みや強風などで穴に負荷がかかり生地が破れかねません。特に横断幕は屋外や長期での使用も多いため、耐久性をあげるためにも穴の周囲をリング状の金具で補強します。

実際にターポリンの横断幕に取り付けられているハトメの写真

ハトメ加工に使われるハトメ本体の材質は真鍮製やアルミ製、プラスチック製などさまざまな種類があります。当店では、直径18mm、内径10mmの金色の真鍮製のハトメを取り扱っています。

※当店では真鍮製のハトメのみ使用しております。

ハトメの間隔や取り付け位置については決まりはないものの、設置する場所や横断幕のサイズなどにあわせて適切な個数や箇所を選ぶことが大切です。

業者などでハトメ加工をしてもらう場合は、サイズにもよりますが一般的に50cm程度〜100cm程度の間隔を標準としているところが多いようです。ハトメの個数を減らして設置箇所の間隔を空けすぎると、ハトメ1個当たりにかかる負荷が増え、生地が傷みやすくなるため注意しましょう。

当店の横断幕では、ハトメを仕上がり線から中心まで2cmの位置に、指定の商品サイズに対して約100cm間隔で取り付けています。100cmで割り切れない場合やサイズが100cm未満の場合は、100cm以下で等間隔に取り付けています。商品によってはハトメの個数や位置をご自由にご指定いただけます。

ハトメの設置間隔の例

以下は、横断幕のサイズごとに目安となるハトメの個数と設置箇所をまとめています。

横断幕サイズ ハトメ個数※
H60cm×W120cm 上下3ヶ所+左右2ヶ所 合計6ヶ所
H120cm×W180cm 上下3ヶ所+左右3ヶ所 合計8ヶ所
H150cm×W240cm 上下4ヶ所+左右3ヶ所 合計10ヶ所
H270cm×W300cm 上下4ヶ所+左右4ヶ所 合計12ヶ所

※当店の「標準ハトメ加工」でご注文いただいた場合の個数になります。

ハトメ加工の取り付けには、業者に依頼するか自分で取り付けるかの2種類の方法があります。横断幕のサイズや使用する目的、仕上がりに求めるクオリティなどに応じて取り付け方を選びましょう。

横断幕が大きいサイズになるほど、ターポリン生地の重量との兼ね合いにより真鍮製やステンレス性などの丈夫な材質のハトメが求められます。横断幕の製作時に印刷会社や専門の業者にハトメの種類や加工について確認しておくと良いでしょう。

ハトメを付ける位置は業者によって異なりますが、プロに依頼することでハトメが浮いたり壊れたりしにくくなり、完成度の高い仕上がりになります。依頼する場合は、デザインがハトメにかぶらないように、印刷データの作成時にハトメの取り付け位置について確認しておきましょう。

なお、業者によっては、補強加工が有料になる場合もあるため注意してください。

※当店では標準個数のハトメ加工は無料で承っております。

小さいサイズの横断幕なら、自分で市販の工具を使用し取り付けることができます。事前に穴あけパンチやハンマーなど、必要な工具や器具を100円均一ショップやホームセンター、ネットショップで購入しておきましょう。

取り付け方法は、以下の通りです。

  1. 穴あけパンチなどで、横断幕の生地に穴を開ける
  2. ハトメを生地に取り付ける
  3. ハンマーなどでハトメを打ち付けて、生地に固定させる

リング状のハトメや両面ハトメを取り付ける場合、生地の裏側にもハトメを付けます。
なお、ハトメパンチを購入するときは、ハトメの材質や生地の厚みなどを考慮して選びましょう。

最後に、ハトメ加工を施した幕の設置事例をご紹介します。

ターポリンで製作した幕は、布生地と比べて水濡れに強く、耐久性が高いという特徴があります。また、汚れにも強いため、屋内はもちろん、横断幕や工事現場のシート、店頭幕などとして屋外での使用もおすすめです。

幕の種類や設置する場所の状態によって加工方法が異なるため、以下に紹介する事例を参考にしながら、ハトメの位置や間隔について検討してみてください。

美容室フラッペ様

美容室フラッペ様

サイズ H240cm×W120cm
生地 ターポリン
ハトメ個数 10ヶ所
(上下各3ヶ所、左右各4ヶ所ハトメ)
ACQUA MONTE様

ACQUA MONTE様

サイズ H180cm×H60cm
生地 メッシュターポリン
ハトメ個数 4ヶ所(四隅ハトメ)
MIT 磯田 様
成田 様
清水 様
株式会社エフ・アイ・ティ様

他にも「制作事例のご紹介」のページでは、当店のお客様からいただいた実際の幕のお写真を多数掲載しています。ハトメの取り付け位置や設置方法の参考にしてみてください。

ターポリン幕に付けるハトメ加工とは、強風などの負荷から生地が破れないように補強する役割を担っています。

通常のターポリンのほかにも、穴が空いたメッシュターポリンや布生地のトロマットにもハトメ加工が可能で、こちらも間隔や取り付け位置について特に決まりはありません。

当店では、標準仕様として無料で真鍮製のハトメ加工を行っています。ご要望があれば、ハトメの個数や取り付け位置を指定することも可能であるため、設置状況にあわせてお気軽にご相談ください。

※ハトメ個数・位置を指定する場合、+税込220円別途費用が発生いたします。