トロマット生地とは?メリット、利用シーンは?

横断幕の作成はトロマット生地で!価格やメリット、利用シーンは?

イベントやスポーツの応援に大活躍する横断幕は、雰囲気作りに欠かせないアイテムです。
しかし横断幕と一言でいっても、生地や価格、お手入れ方法などはそれぞれ異なります。
ここでは持ち運びに便利でコスパも優秀なトロマット生地の横断幕について詳しくご紹介します。

トロマットとは

トロマット生地はポリエステル100%の布素材で、シワになりにくくやわらかいのが特徴です。
そのため持ち運びが便利で、屋内外どちらでも使用することができます。
特にスポーツ応援は、体育館やグラウンドなど競技によって会場が異なるため、シーンを問わずに使えるトロマットは重宝されます。

また、トロマットは発色がよくマットな質感なのも大きなポイント。 遠くから見てもインクやデザインが目立つため、イベントの宣伝やチームの応援などにもってこいです。

さらに価格が安いというメリットもあります。
スタンダードサイズ『縦90cm×横180cm』のトロマット生地の相場は『6,000〜7,000円前後』といった安価な設定になっています。

このように、トロマットは耐久性と扱いやすさのバランスに優れた、横断幕にぴったりの生地なのです。

トロマットは一般的なトロマット生地のほかに、防炎加工を施した防炎トロマットという生地もあります。
防炎トロマットはその名の通り火を近づけても燃えにくく、万が一炎が移っても広がりにくいという特性を持っています。
そのため屋内やガソリンスタンド、公共施設で使う横断幕は、防炎トロマットの使用が推奨されています。

よく似ている?トロマットとターポリンの違い

種類 トロマット ターポリン
生地見本 トロマット ターポリン
特徴 ● しわになりにくく、折りたたんで収納できる。 ● 丈夫で耐久性が高く、汚れにくい。
生地 ● 発色がよく、印刷した文字やイラストがキレイに見える。
● 生地に厚みがあり、マットな仕上がりになる。
● 防炎加工された防炎トロマットという種類もある。
● トロマットより厚みがあり、防水性や耐光性にも優れる。
● 発色がよく、光沢のある仕上がりになる。
● 防炎加工が施されている。
金額 ● 横断幕に使われる生地の中では低価格。 ● トロマットに比べて、少し割高。
※ターポリン生地の種類(遮光ターポリン等)によっては倍以上の価格になることも
利用シーン ● 軽量で持ち運び可能なため、屋内外で利用可能。
● スポーツ応援やイベントなどで活躍。
● 雨風の影響を受けるため屋外の常設は避ける。
● 防炎効果があるため、屋内の飲食イベントに重宝される。
● 丈夫で天候の変化に強く、工事現場や屋外での常設にも適している。

このことからもわかるように、トロマット生地は横断幕のつけ外しが多いスポーツ応援や、屋内のイベントにおすすめです。
反対にターポリン生地は丈夫さを生かして、屋外に常設したり火気のある場所に設置したりする際に適した素材となります。
使用用途や目的、予算に合わせて使い分けるようにしましょう。

こんなところにおすすめ!トロマットの横断幕

横断幕の生地の種類がいくつかあるのは、適した場所や使い方がそれぞれにあるからです。
トロマットの横断幕がオススメの場所や使い方について紹介します。

屋内の場合

屋内の場合

トロマットはコンパクトに収納して持ち運べることから、大会ごとに会場が違うスポーツ大会などでの使用が便利です。
軽くて取り付けも簡単なので、子どもの部活の応援にも利用でき、また、印刷がキレイに写る特徴があるため、商品の宣伝にも効果を発揮します。
ショッピングモールの吹き抜けなど、ちょっとしたスペースがあれば飾れるので各種イベントの利用にもおすすめです。

屋外の場合

屋外の場合

柔らかくても厚みは十分あるのがトロマット生地。
長期間の使用でなければ屋外の使用にも十分耐えられるだけの強度を持ちます。
屋外のスポーツ観戦やデパートの外壁に飾って、場を華やかに盛り上げましょう。
ただし雨風のダメージを受けるため、常設はせずにその都度片付けることが大切です。
雨の日に使う場合は使用するインクによっては滲んでしまう恐れがあるので、撥水スプレーを用いるなど使用前に工夫しましょう。

トロマットのお手入れと保管方法

横断幕を使用したあとは、しまう前に汚れの確認をしましょう。
お手入れの方法や保管方法に気を付ければ、きれいな状態を保つことができます。

トロマットのお手入れ方法

濡れふきんを使ってやさしく汚れを落とす

① 濡れふきんを使ってやさしく汚れを落とす

もし汚れてしまったら、少しの汚れの場合は濡らした布で優しく拭き取ります。
ゴシゴシこすると生地を傷める恐れがあるため、ポンポン叩くように拭き取りましょう。
雨に濡れてしまった場合は、乾いた布で同様に優しく拭き取ります。

汚れがひどい場合は手洗いする

② 汚れがひどい場合は手洗いする

水濡れや汚れがひどいときは、手洗いがおすすめです。 基本は水洗いで、洗剤を使うなら薄めた中性洗剤を使用します。 色落ちの原因になるため、漂白剤の入った洗剤を使うのはお控えください。 もちろん、洗濯機や乾燥機の使用もNGです。

陰干しする

③ 陰干しする

洗い終わったらシワにならないよう形を整え、裏返しにして陰干しをします。
万が一、ほつれや破れている箇所を見つけたら、トロマット生地の場合は買い替えが基本です。
新しい横断幕が届くまでの応急処置としては、布用の接着剤やボンドで留める方法があります。
いずれもこれ以上ほつれないようにするための処置のため、そのまま使い続けることはおすすめできません。

トロマットの保管方法

折りたたんで保管ができるトロマット生地ですが、しまう前に生地が濡れていないかを必ず確認しましょう。
濡れたまま保管をするとシワや色褪せ、カビなどが発生する原因となります。
たたむときはプリント面を内側にして折りたたむようにしましょう。
保管場所は直射日光を避け、風通しのいい場所にしまうようにします。
シワになってもアイロンをかけると生地が傷んでしまうのでおすすめできません。
シワが気になる場合は、印刷面を内側に、筒状にして保管するとシワを伸ばすことができます。

まとめ

トロマット生地は軽い・安い・発色がキレイの三拍子が揃った扱いやすい横断幕の素材です。
お手入れや保管方法を守って正しく使用することで、トロマット生地は長持ちします。
横断幕の使用目的や設置場所に合わせて、上手に活用しましょう。