ツイル生地の特徴とは?よく使われる種類や用途をご紹介!

ツイルとは、織物の一つです。布製品を作成する側でなければ耳馴染みがない名前かもしれませんが、衣服やバッグ、インテリアなどに用いられている身近な生地と言えるでしょう。
この記事では、ツイルとはどんな生地なのか、どんな特徴があるのかについて解説しています。ツイル生地のデメリットやおすすめの使い道についてもまとめているので、ツイル生地についての理解を深め、生地選びのヒントとして活用してください。
ツイル生地とは?

ツイルとは、「綾織り」と呼ばれる織り方のことを指します。
また、この織り方で作られた生地のことをツイル生地と呼びます。綾織りの特徴は、2〜3本の縦糸と1本の横糸を使い、交点をずらして織る過程で生まれる斜めの畝です。
使用する素材によって、コットンツイルやテトロンツイル、ポリエステルツイルやリネンツイルなど、様々なツイルがあります。ジーンズやチノパンに使われているデニム生地やチノ生地も、ツイル生地のうちの一つです。ただ「ツイル生地」とだけ記載して販売されているものは、コットンツイルであるのが一般的です。
ツイル生地の特徴
続いて、ツイル生地の主な特徴をご紹介します。もちろん使われている素材によって多少異なりますが、ツイル生地を使うことで以下のようなメリットが得られます。
1.伸縮性がある

先ほどお伝えしたように、綾織りは2〜3本の縦糸と1本の横糸の交点をずらしながら織り上げます。
縦糸と横糸が1本ずつ交差する平織りと比較すると、糸同士が交わる点が少なく、浮いている縦糸が多いことになります。そのため、平織りよりも糸の遊びが多く、伸縮性がある生地に仕上がるのです。
伸縮性があることで着心地が良くなり、強度も上がるので、衣服に適していると言えます。
2.しなやかで光沢感がある
糸同士が交わる点が少なく縦糸が多く浮いていることで、ツイル生地には独特の光沢感が生まれます。しなやかで滑らかな質感なので、上品さや高級感が求められるアイテムにおすすめです。
ポリエステルやレーヨンを使ったツイル生地は、より艶やかで品のある印象になります。
3.厚い生地でも柔らかさが出る
糸と糸の間にゆとりがあることで得られる柔らかな質感も、ツイル生地の特徴です。
織る際に糸の密度を調整することで、生地の厚みを変えることができます。ツイル生地は厚手にしても硬い質感ではなく、比較的柔らかい風合いに仕上がります。
4.シワが付きづらい
ツイル生地は、同程度の厚さの平織り生地と比べるとシワが付きづらいというメリットもあります。
そのため、フォーマルシーンやビジネスシーンで着るシャツやブラウスといったアイロン掛けが面倒な衣類におすすめです。糸の密度を高くして織ることで、よりシワになりにくい生地を作ることもできます。
ただ、シワの付きづらさは素材によっても異なります。コットンやリネン、レーヨンなどのツイル生地は、比較的シワが付きやすい点に注意が必要です。
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ツイル生地のデメリットとは?
ツイル生地のデメリットは、摩擦に弱いことです。
糸の交点が少なく浮いている縦糸が多いことで多くのメリットが得られる反面、擦れることで生地の毛羽立ちや劣化につながってしまいます。洗濯の際は手洗いをしたりネットに入れたり、アイロンの際は当て布をするといった工夫で、生地を長持ちさせることが可能です。
ただし、デニムの場合は摩擦による色落ちやダメージが味として好まれることもあります。いずれにせよ、布製品のメンテナンス方法は素材によって異なるため、確認してから行いましょう。
ツイル生地のおすすめの使い道は?
ツイル生地は、伸縮性や光沢感、柔らかさやシワの付きにくさといった特徴があります。そのメリットを活かし、ジャケットやシャツ、パンツやスカート、コートといった衣服に多く使われています。糸の太さや素材で生地の厚さや質感が変わるため、フォーマルからカジュアルまで幅広くマッチする生地です。
また、しなやかな光沢感と高級感、耐久性があるので、団旗や社旗にもおすすめです。
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まとめ
ツイルの概要と特徴、デメリットとおすすめの使い道についてご紹介しました。
ツイルにはたくさんの魅力があり、様々な布製品に使われています。また、一言でツイルと言っても、糸の素材や太さによって印象が変わります。
何に使うのかによって選ぶべきツイル生地やそのお手入れ方法も異なるので、それぞれの特徴や注意点を押さえた上で、目的に合ったツイル生地を選びましょう。